「怒りを出し切らないと人生好転しない」と言われて苦しくなったあなたへ

こんにちは、モモです。(@_momo.healing_)

お客様

インナーチャイルドを癒したくて、怒りを出し切る作業を手伝ってほしいです。
1人でやるのは限界で…

そんな切実なご相談をいただくことがあります。

詳しくお話を伺うと、以前受けたカウンセリングで

「過去のトラウマや怒りを出しきれていない」
「出し切らないと人生は好転しない」

と言われたのだそう。

このお話を聞いたとき、胸がぎゅっと締め付けられるような、たまらない気持ちになりました。

だって、この方はもう3年間も、ずーっと自分と向き合ってきたんです。

インナーチャイルドや潜在意識を学んで、苦しいながらも、ちゃんと自分の内側を見つめてきた。

それなのに、

「まだ足りない」
「まだ出せていない」と言われたら、

「一体どこまでやればいいの😩?」って途方に暮れてしまいますよね。

わたしも、めちゃくちゃ身に覚えがあります。

終わった!と思ったのに、すぐ違う問題が浮上して、うんざりしてた。

今日は、「怒りを出しきらないと人生好転しない」と言われて苦しくなっている方に向けて、ちょっと違う視点で解説していこうと思います。

その苦しさは、がんばり屋さんのフィルターかもしれない

まず、「怒りを出し切らないと人生は好転しない」という言葉について。

もし本当にカウンセラーさんにその通り言われたのだとしたら、
それは少し極端だし、苦しくなってしまうのも無理はありません。

でも、もうひとつの可能性もあります。

自分のなかに

  • ちゃんとやらないとダメ
  • まだ足りていない
  • もっと頑張らなきゃ

という一生懸命なフィルターがあるとき。

そのフィルターを通すことで、本来は

「怒りに触れていくことも大切ですね」

という柔らかいニュアンスだった言葉が、脳内で強い命令形に変換されてしまうことがあるのです💦

これは悪いことではなくて

これまで、ひとりで必死に壁を乗り越えようとしてきた人ほど、持ちやすい“受け取り方の癖”のようなもの。

もしそうだとしたら、

今あなたを苦しめている原因は「怒りが出しきれていないこと」ではなく、「自分に課しているハードルの高さ」なのかもしれません。

無理に掘り起こさない、心を守るアラームの存在

もうひとつ知ってほしいのは、

怒りに向き合おうとすると苦しくなるのは、あなたの心が正常に働いている証拠だということです。

過去に、怒りを表現して否定されたり、誰かの怒りに怯えたりした経験があると、脳は「怒り=危険なもの」と記憶します。

そのため、「怒りを出しましょう」という言葉に触れた瞬間、脳があなたを守るために「危ないよ!触れないで!」とアラームを鳴らすのです。

わたしはこれを、過去の記憶を何度も再生してしまう「終わらないドラマの再放送」と呼んでいます。

心の傷や感情は、何年も、何十年もかけて積み重なってきた”地層”のようなもの。

ミルフィーユのように、表面の怒りの下には、

  • 寂しさ
  • 悲しさ
  • 怖さ
  • わかってほしかった気持ち

そんなものが、何層にもぎゅっと詰まっています。

何百メートルもある広大な地層を「数日で全部崩しましょう」と言われても、それは無理な話ですよね。

心も同じで、積み重なった時間と同じだけの時間をかけて、ゆっくり進んでいくのが自然なんです。

だから、動けなくなるのはあなたがダメだからじゃなくて、心があなたを必死に守ろうとしてくれているから。

無理に怒りを掘り起こすよりも先に、「今はもう安全だよ」と、身体をゆるめてあげることのほうがずっと大切です。

探すのをやめると、探していたものは消えていく

わたしたちの脳には、おもしろい仕組みがあります。

それは”意識したものを拡大して見せる”ということ。

「赤いものを探して」と言われた瞬間に、街中の赤色が急に飛び込んでくるように。

「まだ怒りがあるはず」
「ちゃんと出しきらなきゃ」

と意識を向け続けると、皮肉なことに、心のなかの怒りばかりが目につくようになってしまいます🥹

怒りを癒したいときに本当に必要なのは、怒りを追いかけることではありません。

それよりも、安心感や、安全な場所、ホッとゆるむ感覚。

そういった”心地よさ”に意識を向けて、その温かい感覚に、心のピントを少しずつ合わせていくことです。

「今の感情」をつかむことから始めよう

過去の大きな感情を癒そうとして、なかなか手応えを感じられないとき。

もしかしたら、「いま、この瞬間の小さな感情」をキャッチするのが、苦手になっているのかもしれません。

自分が今どんな気持ちなのかよくわからない

感じてはいるけれど言葉にできない

身体の疲労感や、空腹(満腹)がわからない

これらは心が傷ついたとき、自分を守るために一時的に感覚のスイッチをオフにした名残です。

感情を受け取るセンサーがまだお休みしている状態で、いきなり過去の深いところへ飛び込もうとしても、迷子になってしまうのは当然。

だからこそ、過去へ旅立つ前に、まずは「いま、この瞬間の自分」に戻ってきてあげてください。

日常のなかで、「いま、どんな気持ちかな?」って、そっと自分に問いかけてみる。

不安
怖い
悲しい
悔しい

完璧な言葉じゃなくていいから、そのとき浮かんだ小さな体感を、ノートの隅にメモしてみる。

そんなふうに”いま”の感情とつながる練習を繰り返していくと、心のセンサーが少しずつ育っていきます。

過去を癒すという大きな旅も、実はこうした日常の小さな積み重ねの先にあるものです。

「ひとりで限界」と言えた、その一歩から

最後に。

「1人でやるのは限界です」

その言葉をこぼせたこと自体が、もう、素晴らしい回復の一歩です。

何十年もかけて積み上がった地層を、たったひとりでシャベルを持って掘り続けるなんて、しんどくて当たり前。

心ってね、本当は、誰かと一緒のほうが、安心して開くようにできているんです。

出し切らないとダメだから、誰かに無理やり出してもらう

のではなく、

安心できる誰かと一緒に、ただそこにいて、ゆっくり感じていく

この違いは、大地の雨が恵みになるか、洪水になるかというくらい、まったく違うものです。

ここまで読んでくれたあなたも、
きっと同じように、これまで何度も何度も自分と向き合ってきた人ですよね。

もうすでに、ちゃんと感じてきているし、ちゃんと進んでいます。

変われないのは何かが足りないからじゃなくて、「もう十分足りているのに、そう思えなくなっているだけ」かもしれないよ。

癒しは、がんばって終わらせるゴールテープのようなものじゃありません。

ふと気づいたときに、「あれ、なんだか最近、胸のあたりが少し軽いかもな」って、春風が吹き抜けるように訪れるものです。

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この記事を書いた人

「心を満たして、はたらこう。」

巫女タイプの働き方研究家
心理カウンセラー/チャネラー

場の空気や人の気持ちを、繊細に感じ取ってしまうあなたに。
がんばるほど苦しくなる働き方から、自然体で心地よく笑える日々へ。

心理カウンセリング・チャネリング・ヒーリングを通して、人や場に影響されやすい感覚を整え、“自分のペース”を取り戻すサポートをしています。