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メンタル病んだ経験は、生き方を見直し、より良い人生を歩むきっかけになる

こんにちは、モモ(momohsphss)です。

今日は、とある人(仮名Aさん)の話をしたいと思います。(Aさんは、このブログの読者さんではありません)

Aさんは、ずっと家族のために仕事をがんばって来ました。その仕事に就いたのも、「どうしてもやりたい!」というより、選択肢がなかったから。

Aさんが育った環境では配られたカードで勝負せざるを得ず、「心から好きなワクワクすることを仕事にする」なんて、できなかったんですね。

生活のために、安定した雇用が保証されている会社に就職しました。

給料は決して高くないけど、なんとか生活していける収入で。必死に家計をやりくりして、子育てもがんばりました。

ところが

いつしかモチベーションが上がらなくなり、眠りが浅い日が続き、集中できない日が目立つように。気分が落ち込みがちになり、ついに出社できなくなりました。

心療内科を受診したところ、休養が必要だと言われて、抗不安薬と睡眠薬が処方されました。

それから5年

Aさんは、まだ心療内科で投薬治療を受けています。薬の副作用は重く、意識が朦朧とすることも。家族も心配しています。

長期間の薬物療法への懸念

私はAさんの話を聞いて、自分のなかにフツフツと燃えたぎるナニカを感じました。

ここからは、賛否両論あるかと思いますが、言葉を選ばず書きます。

この話は何度もブログに書いて消して……と繰り返してきたけど。やっぱり、私には受け入れられないことなので、自分の意見として書きますね。

あのね、私も16歳で適応障害と診断されて、4年間、精神安定剤を飲みました。

この期間が長いか?短いか?人それぞれかもしれません。精神科に10年以上通っている人も知っているので、それに比べたら短いかもしれません。

だけど…

私としては、ある程度、気力体力が回復してきて、それこそ出社できるレベルになったら、薬物療法だけでなく心理療法(心理セラピー)も取り入れて欲しい。

認知行動療法、森田療法、対人関係療法など、一般に広く知られている方法から、ナラティヴ・セラピーといったマイナーな技法など。

薬物による対処療法ではなく、思考習慣や感情傾向を探り、行動変容につなげるチャレンジをしてほしい。

抑うつ感は、程度の差はあれど誰でもあります。

季節の変わり目は疲れやすく、集中力も低下します。女性ならホルモンの影響もあるし、人によってはウィンターブルーもあるでしょう。

  • ウィンターブルーとは、秋から冬にかけて、日照時間が減ることで抑うつ感が強くなる現象

仕事中は緊張感が強まるし、ストレスも溜まります。

本当に必要なのは、外的要因とメンタルの関係を自分が把握して、適切に対処できるようになることです。場合によっては心理学的タイプ論や気質論を学んで、生まれつきの性格傾向を知ることも、快適に生きるうえで役立ちます。

メンタルケアにおいて、医薬品の服用は一時的な対処療法であって、原因を取り除くことはできません。

家族みんなの問題として一緒に取り組む姿勢

私は家族や周りにいる人が当事者意識を持ち、積極的に介入してほしいと思います。

クライアントさん本人は、判断力が低下している可能性があるので、たとえ治療に疑問をもっても医師に処方されるまま薬を飲み続けているかもしれません。

抑うつ感に悩まされる人は、真面目で責任感が強い傾向があります。だからこそ「先生に言われたから」と医師の指示に大人しく従い続けます。

で、5年間も薬物療法を続けるのです。

Aさんの家族も、薬の副作用に疑問を持ち、不安を感じているにも関わらず、通院については口出しできません。いろいろ気を使うでしょうし、外から分からない家庭の事情もあるかと思います。

それを踏まえて。

Aさんが通院していることは、Aさんだけの問題ではなく、家族みんなの問題として一緒に取り組む姿勢を示すことが大事だと思うんです。

だって、ひとりで問題を抱えて、抱えきれなくてパンクして、医師や薬の力を借りているわけだから。

本人が拒否するかもしれないけど、それでも、何度も何度も、根気強く。

あなたのことが心配なの

ひとりで抱えず頼って欲しい

一緒に解決策を考えたい

こうしたメッセージを送り続けることが大事だと思います。

機嫌を損ねるかもしれない。関係が悪くなるかもしれない。そんな不安もありますよね。だけど大切な人が何年も苦しんでいる姿を見ることも、不安でつらくないですか?

生き方を見直し、より良い人生を歩むためのトレーニング

このブログを読む人は、Aさんのような当事者の方、もしくは身近にAさんのような人がいる方だと思います。

精神的なお薬を飲んだり、病院に通うことは「恥ずかしい、弱い自分が情けない」と、周りに隠したくなるかもしれない。(私は黒歴史として闇に葬り去るつもりでした💦)

だからこそ

メンタル病んだ経験は、人間として成長するチャンスでもあります。生き方を見直し、自分自身のことを知り、より良い人生を歩むためのトレーニングにもなります。

WHOの動画「黒い犬」を見てください。

WHOの原文
日本語訳

心理セラピーは薬物療法と違って、効果を感じるまで時間が必要です。(一概には言えませんが)

薬を飲むなら数秒で終わるけど、心理セラピーのワークには数時間、数日費やすこともあります。自分自身と深く向き合った結果、ライフスタイルが180度変わることもあります。

こうした一つひとつのできごとによって、自分との絆が深まり、人生の捉え方が変わり、日々の感じ方も変わって来ます。

「心理セラピー、心理カウンセリングは病気の人が使う医療行為」という誤解もありますが。実際は医療行為ではなく、健康な人がより良い人生を歩むために使うものでもあります。

心理療法(心理セラピー)と聞くと仰々しいと感じるかもしれないけど、耳慣れた言葉だと心理カウンセリングです。

もし抵抗があるなら、まずは医療機関が提携しているカウンセリングルームで試してみて。そこでの内容にピンとこなければ、私みたいにフリーランスの心理セラピストを活用することも検討してほしいと思います。

自分の宣伝するつもりなかったけど・・・💦

選択肢はたくさんあることを知ってもらえたら嬉しいです。