
ラフに生きよう、”わたし"のままで

ひとりじゃないよ みんなここにいるよ
一緒に楽しもうよ
こんにちは、心理セラピスト/チャネラーのモモです。
私は約10年、摂食障害(過食症)に苦しみました。
過食症は見た目で精神的な辛さが伝わりにくい特徴があります。
食べずにガリガリに痩せると、周りも「何かおかしい」と気づきやすいけど。過食は「ただの食べすぎ」とか「食いしん坊」などと言われて、苦しみが理解されづらい。それも傷つく。
私自身、まさか自分が病気だと思いませんでした。だけど、心のなかはグチャグチャで、1歩踏み外したら暗闇に落ちてしまいそうな緊張感を抱えて過ごしていました。
そこで、ひとりで悩んでいる人がSOSを出すきっかけになればと思い、私の体験談をシリーズ化してご紹介します。
じつは過去に2度、過食症の体験談をブログに公開したけど、そのたびに症状が出てつらくなり、どちらも削除したのでした。
「ブログに書く必要ないのかな。詳しく話さず過去の記憶として持っていれば、それでいいのかな。」なんて、思ったけど。定期的に書きたい気持ちが湧き上がるのです。
伝えたい、聞いてほしい、というよりも。伝えなきゃ、届けなきゃ、という使命感のような気持ちです。
周りには問題なく見られるし、良い子で生活できちゃうけど、内面はボロボロで苦しんでいる人が
本当は苦しいの
と声を上げるきっかけになったらいいな。という想いが強くあります。周りの人は敵ではなく味方なんだよって伝えたい。
そのために3度目のチャレンジを始めました。まずはプロローグとして準備運動、そして本を購入しました。
過食症は”食べる自傷行為”と呼ぶ専門家もいます。
私の摂食障害が悪化したのは、社会人になり一人暮らしを始めたころ。大学生のころから少しずつ傾向があったものの、大きな環境の変化で急激に進みました。
大学生で始めたアルバイトで見た目に強い劣等感を抱き、ダイエットをするように。モデルのように可愛い子に囲まれて、見た目の評価が成績にも影響する世界。なかなか減らない体重を憎むようになりました。
が、そんな私でも上手くできたダイエット法があったのです!
代償行為とは、過食を『なかったこと』にする行為。
など
健康な人も取り入れるものですが、違いは2つ
嘔吐を誘発する、下剤を使う、食べずに過ごす、運動する。これらは適度に取り入れる分には問題ありません。
ところが摂食障害になると、代償行為で生活が支配されてしまうほど”過剰に”執着するのです。(本人はそんなこと微塵も思っていないですが…)
私の代償行為は『絶食』と『運動』です。食べた自分が許せなかったので、そんな自分を抹消するように緻密にやってました。
私が専門機関で「重度の過食症です」と言われたとき、カウンセラーさんの言葉で驚いたのは、
健康な人は食べたくないのに食べて、激しく後悔することはありませんよ
でした。
健康な人でも、つい食べすぎちゃうことある。本当は食べたくないけど、付き合いで食べることもある。お腹空いてないけど口が寂しくて食べることもある。
だけど、そんな自分を激しく叱責して、この世の終わりと言わんばかりにパニックになり、体重や体型をコントロールをしようと必死になる…なんてことないのです!
体重計に乗って「やべっ!」と罪悪感を抱くことはあっても、1キロ単位で管理して、納得いく体重じゃないと人と会わない…なんてこともないのです!
健全な大食いと過食症の違は、痩せ衝動と食べる罪悪感がポイント。
私は症状がピークのとき、言葉でSOSを出すことが苦手でした。甘え下手、頼り下手。
相手の顔色を読んで言いたいことを飲み込み、相手が欲しい言葉を察して代弁する習慣がありました。
気分転換やストレス発散も上手くできず、頭のなかは言葉でいっぱい。頭をからっぽにしてボーっとする、気持ちを切り替えてリラックス、なんて自分には絶対できないと思っていました。
自分の気持ちを言葉で掴むことができないけど、ストレスはたまる。そんな私が心のバランスを保つためには、甘くて柔らかいジャンクな食べ物が必要だったのです。
文字通り「口を塞いで飲み込む」ことで、痛みに蓋をする。
友達と体型の話になって、「モモちゃんは普通だよ、全然ダイエット必要ないよ」と言われると、太らせようとしているんだと本気で思っていました。
過食症状ピーク時の体型がわかる写真は、下の記事でご紹介しています。
過食症の克服を決意したきっかけは、菓子パンを食べたあとアレルギーのような反応が出たとき。
顔は黄土色にくすんで、二の腕と足に赤いポツポツした斑点が出て、限界だと悟りました。そこで食習慣を変える決意をして、思いつくことにチャレンジしていきました。
いろいろ試したなかで代表的なものをご紹介しますね。
私は摂食障害になって、新しい生き方を見つけました。
生きている限り、食べる行為をゼロにはできません。ブレサリアン(不食の人)もいるようですが、少なくとも今の私は食事と上手く付き合うことを選択しています。
アルコール依存症やギャンブル依存症であれば、完全に断ち切るという結末が採用されるけど。過食症は、おそらく当事者がいちばん苦手な”ほどほど”を受け入れる必要があります。
だからこそ
私は摂食障害を克服するプロセスによって、強烈な白黒思考を緩和させ、ものごとのグレーゾーンを認められるようになってきました。
そして表面的な行為の奥にある”マグマ”を突き止め、対処する習慣も身につきました。何よりも。ひとりで抱え込まず、自分の気持ちを言葉で表現して、周りの人にSOSを出す大切さを学びました。
こうした学びは、現在の心理セラピスト/チャネラーとしての活動に大きく影響し、大切な財産になっています。
最後のおまけ
日本心理学会が企画する『認定心理士の会』で、摂食障害をテーマにしたセミナーに参加しました。
セミナーに参加して、蘇った記憶。
過食症ピーク時に、母親や彼氏から「そのままのモモちゃんが好きだよ」と言われたのですが、当時は激しい拒否反応が出ていました。
自分に都合の良いように操作してる!
本当の私を見ようとしていない!
なんて、心のなかで叫んでいたけど、立派な投影でしたね~🥲
いまでは素直に受け入れられるようになったので、だいぶ成長したようです!
最後までご覧いただきありがとうございます。気になるテーマがあったら各記事で詳細を読んでみてくださいね。
現在は摂食障害の症状は寛解したものの、食事については引き続き探求中です。気づいたことは体の声を聞くにまとめているので、よかったら今後もお付き合いくださいませ。
ひとりで悩んでいるあなたへ
人に相談しづらいとき
まずは本を読んで自分を客観視すると
言語化しやすくなってオススメ
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