摂食障害(過食症)克服のためにした7つのこと

注意

この記事では摂食障害の話をします。感情が引きずられる可能性がある方は閲覧にご注意ください。


こんにちは、モモ(momohsphss)です。

少し間が空いてしまったのですが、摂食障害シリーズの続きです。このシリーズは残り2回で終了の予定です!

改めて当時を振り返って言葉にすることで、ひとつの「思い出」として昇華できています。ここまでお付き合いいただいた方、ありがとうございます。

今回は克服を決意したきっかけ、克服のために取り組んだことをお話しますね。

目次

摂食障害(過食症)克服を決意したきっかけ

過食症の症状が悪化してから9年ほど、むちゃ食いと極端なダイエットを繰り返していました。

症状が悪化した様子については、食べる自傷行為(過食症)を始めたきっかけでお話したので、よかったらご覧くださいね。

過食は”経年増加”といって年数を重ねるごとに症状が深刻化する特徴があります。つまり量と回数が増えるわけです。

で、私が摂食障害(過食症)を克服しようと決意したきっかけは、小麦粉アレルギーになったこと。

ある日、いつものように菓子パンやお菓子を過食したら、顔が茶色くなって体中に赤い斑点がポツポツ出たんです。

あれ…?体がおかしい

目に見える変化が出て、ようやく体が悲鳴を上げていることに気づきました。このとき本能的に「もう同じ食べ方はできない」と悟ったんですよね。

とはいえ摂食障害の自覚はなく、「可愛くない。太ったらどうしよう。」という、相変わらずの動機でした。

自覚はないものの、自分の食べ方が普通じゃないと心のどこかでわかっていたので。摂食障害について調べたり、相談機関を探すようになりました。

そして専門機関に相談したところ「重度の過食症です」と言われて、はじめて現実を直視することになり、克服を決意したのです。

摂食障害(過食症)克服のためにした7つのこと

ここからは、私が摂食障害(過食症)克服のためにチャレンジしたことをご紹介します。

以下の7つを中心に取り組んで、1年半ほどで寛解。その後、年1~2回程度揺り戻しがあったけど、いまでは落ち着いています。

  1. 専門機関でカウンセリングを受ける
  2. 本を読んで自分を客観的にみる
  3. 友達複数人に打ち明けて連絡する許可をもらう
  4. ダイエットをやめる
  5. 認知行動療法で”マグマ”を見つける
  6. 食べること以外の気分転換法を身につける
  7. ブログに克服奮闘記を公開する

ひとつずつ説明しますね!

1. 専門機関でカウンセリングを受ける

自分ひとりで乗り越えるには限界だと感じたので、専門機関でカウンセリングをお願いしました。

やっぱね、ちゃんとした知識をもって取り組むことが大事だと思います。

あと、摂食障害になる人は、自尊心が低くて真面目なので、全部が「自分のせい」だと考える思考の癖をもっているので。

そういう考え方の癖を知って修正していくことも必要。(ダメなところ直すのではなく、良い悪いの評価に偏りすぎず、受け止め方を学ぶ)

2. 本を読んで自分を客観的にみる

私の場合は、カウンセリングを受けながら、本も読んで自分を客観的にみるようにしました。

どこか他人事のような気がして直視できなかったことも、文章を通して客観視すると、なぜか冷静に受け止められるんですよね。

克服を決意した当時はお金がなく、図書館で数冊借りて読みました。で、この連載を書くにあたり、正式に購入したのが下の2冊です。

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3. 友達複数人に打ち明けて連絡する許可をもらう

摂食障害(過食症)を克服しようと決めたとき、自分ひとりで抱え込まず、周りに公表することにしました。

信頼している友達4人ほど呼び出して事情を説明し、過食衝動が出てパニックになったとき連絡する許可をもらいました。

どうにかしてほしいとか、慰めてほしいとかじゃなくて。もう自分ひとりで抱え込む限界だと思うから。パニックになった気持ちを静めるために、衝動が出たら連絡してもいい?

そんな感じで話したところ、4人全員が快諾してくれて嬉しかったです。

友達には「過食症って全然気づかなかった。」と言われたけど、まぁ、そりゃそうだよねって感じ。だって、友達の前では”普通に食べること”を意識してたから。

4. ダイエットをやめる

ダイエットをやめる、というか、正確には”痩せるためにしていた行動”をやめました。

  • カロリー計算をする
  • 毎日体重を計る
  • 栄養バランスを考えて食べる
  • 体に悪いと言われるものを過剰に避ける
  • 理想の食べ方をノートに書く
  • 理想の体型の写真をロック画面に設定する

など。

体重を計るのをやめて、カロリー計算もせず、量も時間も気にせずに。食べたいものを食べたいときに食べたいだけ食べる。

ただし長年の過食によって栄養不足になっていたので。

カロリーよりも、ちゃんと栄養を摂る。

という方針で、サプリメントやプロテインを摂取するようになりました。

5. 認知行動療法で”マグマ”を見つける

過食は心の痛みを感じないようにする、特効薬のようなもの。なので、食べる行為の背景にある思考・感情に着目します。

  • 過食衝動を抑える
  • 食べないようにコントロールする
  • 過食衝動が出たときの傾向を把握する
  • 過食衝動の奥にある”マグマ”を鎮静化する

過食衝動は、地中深くにある”マグマ”が爆発して地表に噴出しただけ。

マグマとは、トラウマ、コンプレックス、著しく偏った思考など。

私は自分の考え方の傾向を把握するために、認知行動療法を取り入れてマグマを探しました。認知行動療法のやり方は、この本がわかりやすいです。(かわいいワークブック付き!!)

監修:福井至, 監修:貝谷久宣
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6. 食べること以外の気分転換法を身につける

過食症の症状がピークだったころは、気分を紛らわせる方法が”食べること”に集中していました。

なので、食べること以外の気分転換方法を探して習慣にできるよう努力しました。

このときポイントは、

カッコ悪くてもいい。だれかと一緒じゃなくてもいい。世間的には「良くない」とされていても、自分にとって心地よければOK

という”自分軸”で設定することです。

  • ひたすらYouTubeを見る
  • 食べてすぐお風呂に入る
  • 友達にLINE連打

など。

注意

ただし、依存行為の代替で新しい依存行為にハマらないよう注意しました。(例)アルコール、タバコ、買い物、ギャンブル、恋愛……など

7. ブログに克服奮闘記を公開する

ひとりで抱え込むのをやめる。それは過食症を克服する際に、とくに意識したことでした。

当時の私は、専門家、信頼できる友達、そしてブログ読者さんを巻き込んで乗り越えていきました。(当時付き合っていた彼氏には最後まで言えなかったな)

ブログで摂食障害であることを告白し、奮闘記を公開して、読者さんに話し相手になってもらう。

私はコメント欄は設けていないので、読者さんとの交流はのリプ問い合わせフォームからもらうメールです。

読者さんの温かい言葉に、すごく、すごーーーーく励まされました。何度も何度も。

自分ひとりで抱え込まず白旗を上げる

だれかの助けを求めること

自分ひとりで抱えずに声をあげること

もう無理、できない

どうしたらいいか分からない

こうした言葉を強く禁止して「絶対、口にしない」と決めていた私にとって、摂食障害だと認めて白旗を上げることは、とても勇気がいる行為でした。

できません、わかりません、教えてください。←これ言うのも抵抗あった。

だからこそ。

摂食障害を克服するプロセスで、自分ひとりで抱え込まず白旗を上げる経験ができたのは良かったと思います。

そして”食べる”という行為で気を紛らわせるのをやめ、本当に求めていることに意識を向けるきっかけにもなりました。

克服の道のりは、トライ&エラーの連続です。一度やって終わりではなく、日常的な習慣を変えることが目的なので。地味で単調な部分もあります。

もう終わったはずなのに、思いがけず揺り戻しがきて落ち込んだり。そんなこともあったけど、いまでは落ち着いて過ごせています。

次回は最終回。摂食障害から学んだことをお話しますね。

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