注意
この記事では摂食障害の話をします。感情が引きずられる可能性がある方は閲覧にご注意ください。
こんにちは、モモ(momohsphss)です。
過食症は見た目で内面の苦しみが伝わりにくいと思っています。
というのも、摂食障害の人の特徴として、ひといちばい努力家が多いから。周囲の人が問題に気づきにくい。
摂食障害治療のスペシャリストで、精神科医の水島先生は次のように述べています。
私の患者さんのデータをはじめさまざまな調査の結果、「協調性」が比較的高いということは注目に値します。
「手がかからない良い子」というタイプにしろ「明るくて社交的」というタイプにしろ、「協調性に問題あり」と思われているような人はほとんどいません。
他人への配慮も十分で、それが十分すぎるためにかえって問題となるパターンが多いのです。
拒食症・過食症を対人関係療法で治す/水島広子
私も摂食障害の本に出てくる当事者エピソードを読んで
- 成績優秀の優等生
- 面倒見の良いお姉ちゃん
- お母さん想いの優しい子
などが多いと感じました。(掲載されていないだけで、当てはまらない人もいるかもしれないけど)
一方で水島先生は「自尊心の低さも特徴のひとつ」と言います。
「自尊心」の低い人にとって、治療の効果が出ない、治療から脱落してしまった、といったこともすべて「自分のせい」ということになります。
治療者への怒りを感じるにせよ、「それでも悪いのは自分だ」という感覚を捨てきれません
拒食症・過食症を対人関係療法で治す/水島広子
私自身、当時を振り返って。
言葉でSOSが出せない代わりに、食べ物で気持ちを落ち着かせようと必死。言いたいことを飲み込むように、文字通り、口をふさぐために食べ物を押し込む。
本当の気持ちを自覚したら、すべて壊れてしまいそうな恐怖があって。
ぜんぶ自分で尻ぬぐいしようと奮闘するけど、理想と違いすぎる現実にイラついて。周囲に当たり散らして、爆発したい衝動を必死に抑えて。
人と接するときは、笑顔で空元気。ひとりになると理性がふっとんでコントロールが効かなくなる。そんな感じでした。
今日は(当時はまったく無自覚だったけど)
心のバランスを取る手段
必死のSOS
ギリギリのところで自分を守る方法
として食べていた、過食用の食べ物と当時の体型がわかる写真をご紹介します。
1回の過食で食べるもの
こちらの写真は、当時1回の過食で食べていたものです。どれも30分~1時間程度で食べ終わります。
過食用で選ぶのは、ドラックストアやスーパーで安売りしている、柔らかくて飲み込みやすいもの。
だったのですが。
過食は経年増加といって、年数とともに量・頻度が増加するという特徴があり、私も該当していました。
なので、お金に余裕があるときは、こんな感じ↓のラインナップで1回の過食にかける費用も増加していきました。
1回の過食で食べるもの
- ケン〇ッキーのパーティバーレル、ハンバーガー、プラス色々
- マク〇ナルドのバリューセット3人前
- ミス〇ードー〇ッツ20個
- ホールケーキ2個
など
過食症ピーク時の体型
私の過食症は20代前半で始まり、20代中ごろから後半が症状のピークでした。
そのあいだ、ずっと標準体重。健康診断も問題なし。彼氏や遊ぶ友達もいたし、仕事もしています。
が、心のなかでは『孤独感・自己嫌悪・人間不信』で人に心を開くのが怖くて、笑ってごまかす毎日。
ご紹介する2枚の写真は、どちらも過食症状ピーク時に撮影したものです。
X(当時のTwitter)掲載用にコラージュした写真には、「下半身の体脂肪率が30%で”別人”と言われた」とありますが、こちらはエステティシャンに言われたことです。
ダイエットしたくて脚痩せ専門エステの体験に行き、体重・体脂肪率を計測してもらったところ「下半身がヤバい」と判明したんです🥹
標準体重だけど、体脂肪率はヤバかった。そんな自分が醜かった。
「周りが太らせるように仕向けてくる」と本気で思っていた
友達や同僚、両親や彼氏。
周りからは体型について「全然普通じゃん!そのままで大丈夫だよ~」と言われるのですが。
当時の私は本気で
太らせようとしてる!!
と思って、疑いの目を向けていました。
給料日前で残金数百円でも、小銭をかき集めて食べ物を買っちゃう。むしろクレカを使ってしまうので、いつも支払いに追われて落ち着かない。
「今日は絶対に食べない!」と誓っても、最寄りの駅に着くと
食べろ!!!
と脅迫されているように、頭のなかは「食べること」で考えがいっぱいになる。お店に入ると半分意識がない状態で、無心でカゴに放り込む。
大げさに聞こえるかもしれないけど、本当に”コントロールできない”という言葉がぴったり。
どこかに痛みがある気もするけど……まさか心が痛んでいるとは思わず。
決めたことを守れない自分が嫌すぎて、どうしたら改善できるかスマホで情報収集。その後、とつぜん不安感に襲われたり気持ち悪くなったり。で、代償行為。
こんな感じで過食症は9年続きました。
次回は克服に向けて動き出したときの話をしようと思います!
ひとりで悩んでいるあなたへ
人に相談しづらいとき
まずは本を読んで自分を客観視すると
言語化しやすくなってオススメ
モモちゃんが読んだ本はこちら