注意
この記事では摂食障害の話をします。感情が引きずられる可能性がある方は閲覧にご注意ください。
こんにちは、モモ(momohsphss)です。
過食症と健全な大食いの違いは、つぎの3点になります。
- 痩せ衝動
- 歪んだボディイメージ
- 代償行為
詳しい診断基準は医療従事者の解説をご確認ください。
私が専門機関で「重度の過食症です」と言われたとき、カウンセラーさんの言葉で驚いたのは
健康な人は、食べたくないのに食べて、激しい後悔に苛まれることはない。
でした。
えっっ!?そうなの😨!?!?
と困惑したことを覚えてます。
この連載を書くにあたり、毎晩チョコクッキー1袋食べる夫にヘルスケアラボの『摂食障害(神経性食欲不振症・神経性過食症)チェック』をしてもらったら、私とは全く違う結果になりました。
「たくさん食べる」という行為は同じでも、健全な大食いと過食症のメンタルは180度考え方が違うのです。
痩せ衝動「すれ違う人の体型をチェックして一喜一憂する」
私が過食症のときは、体型に自己評価が大きく影響を受けていました。
すれ違う人の体型をチェックして、自分より痩せている人を見ると「羨ましい」と焦り、自分より太っている人を見ると「だらしない」と優越感を覚える。
食べる量や内容も。いつも誰かと比較して『良い』とされるものを取り入れる習慣がありました。
痩せたい
アイドルの〇〇みたいな体型になりたい
スカートが綺麗に見えるウエストがいい
頭のなかは”ちゃんと食べること”ばかり考える。
まさか体型を気にしたり、ダイエットの情報収集をすることが“痩せ衝動”という病気の症状だなんて思いませんでした。
ただ、食べる罪悪感があるだけ。何をどうやって、どれくらい食べることが”普通”なのか分からないだけ。食べ方が分からないだけ。
たくさん食べる自分は恥ずかしい。制御不能で食べ続ける姿は見られたくないから隠しておく。
毎日ノートに食べた反省と対策も書いていました。
アプリでカロリー計算したり、栄養バランスを考えて食べたり。好きな食べ物、美味しい食べ方も整理してノートにまとめました。
自分で決めた食べ方ができず続けられないと「意思が弱くて続けられない自分はダメなんだ」と思ってしまう。
だけどね
自分を責めている自覚なく、むしろ励ましていると思っていました。
野菜から食べよう!
味わって食べよう!
ゆっくりよく噛もう!
腹八分にしよう!
どこかに解決法があるはずだ
痩せるマインドを身につけよう
習慣を変えればいいんだ
この考え方の根底にあったのは
理想の体型じゃない私はダメなんだ
たくさん食べる自分は自分じゃない
みんなと同じようになりたい
という、劣等感、羞恥心、無価値感・・・・でした。
「私、劣等感や無価値感が強いんだよな」という自覚はなく、ただひたすら
少女時代のティファニーみたいに細くてカワイイ見た目になりたい!
と、憧れを抱いて。どうにか目標達成しようと努力を続けていました。
食べる罪悪感「決めたルールを守れない自分を受け入れられない」
過食症だった私は、食べることに対して異常に執着していたんです。
自分のなかにルールがあって、それを守れない自分は受け入れられず、存在を排除しようとしていました。このとき頭のなかでは「変わらなきゃ」という考えに侵食されていたんですね。
食べた瞬間は「美味しい~♡幸せ~♡」と思うものの、食べ終われば幸福感は消えてしまいます。
こうした思考の癖は、日常の他分野にも当てはまります。
強力な白黒思考で、想定した理想の結果以外を認められず、心はギスギス・イライラ。
努力を怠っている(ように見える)人が許せず、つい求められていないアドバイスをしたり。人と接するときは、いつも緊張感でいっぱいでした。
仕事でもプライベートでも。
いつも不安と緊張、罪悪感と恐怖があったのですが、アレキシサイミアの傾向があり、感情を掴んで言語化できず。
気づいたときには、心身が限界を超えて1歩も動けなくなり、突発的に仕事を辞め、人間関係リセットも繰り返しました。
苦しい
しんどい
助けて
SOSを出すことは、「できない」と負けを認めることだと思い、禁止ワードに設定していました。
食べることへの罪悪感は、そのまま対人関係の罪悪感でもありました。
次回は、1回の過食で食べる量と、当時の体型がわかる写真をご紹介しようと思います。